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はてなダイアリーで書き殴っていた自動車に関する放言記事を1つのブログにまとめました。

クルマ社会を目指せばいいんじゃ?

  連日、選挙報道が続き争点が「原発」だの「外交」だの「米軍」だの・・・。どうでもいいというわけではないが、「なんか違うよ〜(もっと大事なことがあるだろう)」。アメリカの大統領選挙など見てると「国内の産業・制度・雇用」しか争点になってない!「キューバ外交」なんてまじでどうでもいい(らしい)。もしかしたら自分だけかもしれないが、「これから日本はこの産業に乗っかっていくんだ!」という議論が聞きたい。OECD水準で日本くらいの規模の国が「乗っかれる」産業なんてもちろん限られている。まあ「クルマ産業」はとりあえず最優先でキープする必要があるコンテンツだ。これはドイツもアメリカも韓国も基本的には一緒だ。
  日本が経済的に斜陽になり若者の雇用が厳しくなり、確実にクルマを持つハードルが上がって来ている。仕事をするためには都心に住まなければいけないが、駐車場は恐ろしく高い。乗り出し120万の底値の新車を10年乗るのも、乗り出し60万の中古車を5年乗るのも、駐車場が月3万なら他の費用を含めてクルマ所有のコストは月7万を超える。ガソリン代や修理代はまた別だ。それでも毎月1回以上泊まりで旅行するなら、レンタカーと同じくらいだし、好きなクルマに乗れるならってことで郊外に住んでクルマ買いますが・・・。これだけ高いと若者の多くがクルマを買わなくなり、若者向けのクルマが減って、さらに買わなくなるという負のスパイラルになってるのかな。結果的に高齢化がそこまで進んでいない国(たとえば韓国)との競争に勝てなくなる。
  斜陽なのは日本だけではない。アメリカもドイツも失業率の高さに悩まされている。しかしクルマ産業をキープしないとさらに悲惨になることが解っているから、国内生産のクルマに好んで乗っているようだ。ここが日本との大きな違いだ。アメリカだろうがイギリスだろうが、現地生産比率が高い日本車メーカーが好まれる。アメリカならトヨタ・ホンダでイギリスなら日産だ。逆に日本で生産するの外国メーカー車って?・・・アストンマーチンシグネット(toyotaOEM)くらいか。まあBMWもアイシンのATミッション使ってたりするので、否定するつもりはないのですが・・・。今後日本がクルマ社会からどんどん離れて行きその結果として開発力が落ちたら、BMWのミッションが全部ドイツ製DSGに変わっちゃうかもしれません。ヒュンダイのスポーツカーは三菱がバブル期の頂点に作ったエンジンとターボ技術を先端技術として使って売り出しています。スポーツカー全盛期の日本の技術はいまでも十分売り物になっていてすばらしいのか?それとも20年前のエンジン技術から目に見える進歩がないのを悲観すべきか?アメリカ市場ではエルグランドと同じエンジンのスカイラインクーペ(インフィニティGクーペ)と三菱直系のピュアスポーツ直噴ターボエンジンを積んだヒュンダイジェネシスクーペが競争してる。この両者を比べると世界のスポーツカーファンに支持されるのはどちらか?